中学生のMさん
下校時の出来事を話してくれました。
校門を出ると間もなく、車道の向こう側でランドセル姿の小さな女の子が蹲って泣いていた。
急いで道を渡り、駆け寄って声をかけると、「転んじゃったの~」と言って泣きじゃくっていて、見ると膝から出血があったそうだ。
そこでMさんは考えた。学校に戻って保健室で手当てをした方が良いか、自宅が近くならば送り届けた方が良いかを。
そして女の子に自宅の場所を尋ねるとすぐ近くであることが分かり、送っていくことを選んだという。
女の子に歩けるかどうか確認すると「歩けない~」と泣いて答えたそうだ。
そこでMさんは、自分のリュックを抱きかかえ、女の子を背負うことにしたが、手を繋いでみると泣きながらもゆっくり歩き始めてくれたという。
お家にはお母さんがいること、傷口が風に当たると痛いこと、お家までの行き方などの会話をしながら歩き進め、間もなくお家に到着すると、女の子はMさんに向かってバイバイをし、スタスタと入っていったそうだ。
その女の子にとって、Mさんの存在はとても心強かったことと思います。そしてきっとお家の方も感謝していらっしゃることでしょう。
困っている人のために声をかけ、手助けをしたMさんの行動は、本当に素晴らしかったと思います。
先生の自慢の生徒、Mさんです!!